そもそもの始まりは「ここ、なにができるのかな」そんな疑問からでした。
昔、自転車屋さんがあったその場所にいつからかブルーシートが掛けられ
その道を通るたび気になっていたのです。
今思えばとても不思議な感覚だったのですが、何かが始まるような予感がしたのです。
十字路の角地。まだかなまだかな。心待ちにするように。
そしてその日は遂にやってきました。
青いブルーシートが取られ、お目見えしたのは‥こちらでした。
「Ya…shago… Base??」
やしゃごべーすってなんだろう…。?
やしゃごと言えば玄孫だよね…きっと。
帰宅後、調べてみると一番にヒットしたのは
『境港に高校生から小学生がいっしょに地域の活動をするクラブを作りたい』という
寄付金を募るREADYFORサイトのクラウドファンディングでした。
これかも!逸る気持ちを抑えつつ読み進めていくと、それは境港市出身の5人が集まり
同じ思いを胸に立ち上げた新しいプロジェクトだったのです。
2022年12月2日に目標金額を遥かに上回る寄付金で終了したクラウドファンディング。
「応援しています」「頑張ってください」と多くの方たちが寄せたコメントに
その反響の大きさ、期待値の高さを感じました。
こんなにも境港市を思い、明日への希望をこの場所に託したい人がいるのだと
胸が熱くなる思いがしたのです。
プロジェクト本文には境港市への思い、今後の取り組みや活動内容などが書かれていました。
今回は、そこから一部抜粋し要約して書かせていただきますね。
境港市で今過ごしている子供たちが、地域の活動に積極的に参加し『境港市の今の現実を知ること』
そして地元のことを他人ごとではなく『自分のこと』として向き合い考えていく中で生まれる柔軟な発想や
考えを、形にできるような場所にしたい。
そのためにここに今生きる大人たちがやれることはなんでもやってみよう!
そしてその最後に、こう記してありました。
『プロジェクトのことをもっと知りたい。なにか手作ってみたい!そういう風に感じた皆さん。お気軽にご連絡ください。
境港の玄孫のために今やれることを何でもやりましょう。』
私にも出来ることがあるだろうか。
書くことでなら、何かお手伝いができるかもしれない。
そして私は、赤い引き戸の前に立ちそのドアを開けたのです。
執筆…詩的な記憶
フリーライター。note『詩的な記憶』でエッセイ、詩などを執筆。
鳥取マガジンにライターとして参加。山陰の素敵な場所、美味しいものなどを発信しています。
お問い合わせは Sitekinakioku@gmail.com