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人と人が出会える場所を…。
そして人と人とを繋げたい…。
これから先の自分の時間を境港の玄孫のために使いたい。
そんな熱い思いを話してくださったのは玄孫プロジェクトの代表を務める都田賢吾さん。
高校を卒業後、鳥取を離れ生活の拠点は広島に。
その後、年に数回、境港市に帰省する度に
新しい建物が増えていく町の変化を嬉しく思う反面
人口の著しい減少に危機感を持つようになったそうです。
広島の大学で職員として働きながらも、心の中にあるのは故郷境港市への思い。
何か自分にできないだろうかと、長年もやもやとした気持ちを抱えながらも
大学の管理職としての多忙な日常は過ぎていきました。
そんなある日、別の大学の職員として働くある先輩からこんな言葉をもらったのです。
「この先の玄孫のために何かやるのも面白いんじゃない?」
これから先の人生、多分出会えない玄孫のために
何かを残すのもいいのかもしれない…。
それは、都田さんの心の霧が晴れた瞬間だったのかもしれません。
大学を早期退職し長年過ごした広島を離れ、境港市に戻って来ることを決断するに至るには
きっと様々な葛藤があったのだろうと思います。
そんな時、そう助言してくれた先輩の言葉はとても大きく響き、都田さんの心に燻る迷いを
はね退けるように後押ししてくれたのでしょう。
私たちの人生の中には大きな決断をしなければいけない時が幾度か訪れます。
きっと都田さんにとってそれは幾度目かの『その時』だったのだと思います。
『境港市のためにいつか必ず何かをしたい…。』
いよいよその思いが動き出す時が来たのです。
人と人との繋がりが希薄になっている現代の流れの中で、その熱い思いこそ必要なことなのではないかと
私は思います。
子供たちが自主的に発想しアイディアを持ち寄せ
何かを生み出す…。
学生の時にそういった経験をすることがきっと将来に役に立ち、そしていつか境港市に戻ってきた時に
大きな力となってくれたら…。
都田さんは現在、システム開発会社に身を置きながら、玄孫プロジェクトのこれからをそんな風に温かく見守り
境港市の子供達の明日を、そして未来を考えながらこの先の人生を過ごしていくのでしょう。
都田さんの思いがどうか、今の子供達に
まだ見ぬ玄孫達に届きますように…。
執筆/撮影…詩的な記憶
フリーライター。note『詩的な記憶』でエッセイ、詩などを執筆。
鳥取マガジンにライターとして参加。山陰の素敵な場所、美味しいものなどを発信しています。
お問い合わせは Sitekinakioku@gmail.com